配食サービスは高齢者向けの食事を宅配するサービスとして介護業界の中で注目されています。在宅介護をしている家庭が配食サービスを利用するメリットは3つあります。
最も大きなメリットは介護する家族の負担の軽減につながることです。在宅介護では食事の他に排便や入浴、投薬などの介護に追われ、買い物や洗濯などの日常の家事で手一杯の状態です。そんな中で普通食と介護食を作り分けるだけでも時間と労力が必要になります。食事だけでも負担を減らせれば、献立を考える労力や調理の手間が省けるので精神的にも時間的にも負担は減ります。
2つ目のメリットは食事内容を高齢者の状況に合わせられることです。介護が必要な高齢者は噛む力や飲み込む力が落ちているので、それに合った柔らかく食べ易い食事を用意する必要があります。配食サービスの食事はムース食や刻み食に対応できます。また塩分の調整や栄養バランスにも配慮されているので安心して与えることができます。
もう1つのメリットは高齢者の食の楽しみを理解した食事であることです。身体が思うように動かせない高齢者にとって、食事は大きな楽しみの1つです。配食サービスの食事は毎日メニューが変わるので飽きることはありません。また温かい状態で配達されるので美味しく食べることができます。配食サービスは自治体が運営している場合と民間企業が運営している場合があり、自治体は曜日や回数が制限されることがあります。一方民間業者は3食の宅配が可能ですが、料金が自治体に比べて高くなります。